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あなたは青い鳥を「探しますか」「捜しますか」
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    「ねえ、わたしたち、もう一度だけ青い鳥を探してみない?」
    「ねえ、わたしたち、もう一度だけ青い鳥を捜してみない?」


    破局を迎えそうなカップル、涙をこらえながら女性が男性にこんな提案をしたとします。さて、みなさんはそれぞれどんなシチュエーションを想像するでしょうか。


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    「さがす」には「探す」と「捜す」がありますね。


    「探す」は、自分が欲しいものをさがす場合に使われます。職を探したり、部屋のイメージに合う家具を探したり、引っ越し先で住む家を探したりするわけです。


    「捜す」は、見えなくなったものをさがしだす意味で、落し物を捜したり、置き忘れたお財布を捜したり、行方不明者を捜したりします。


    二者の違いは、「確かに存在していたものかどうか」です。さっきまで使っていた眼鏡が見当たらないときは「捜す」わけですが、自分に似合うおしゃれな眼鏡を買いたいときは「探す」ことになりますね。



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    さて、最初の例文に戻ってみましょう。「青い鳥を捜す」というと、その青い鳥は必ずいたということが前提になります。もしかしたら、飼っていた鳥が逃げてしまったのかもしれません。


    一方、「青い鳥を探す」というと、青い鳥とこのカップルの間にまだ直接の接点がないことがわかります。これから飼いたいと思っているのか、あるいは森の中にいる青い鳥を観察したいのか、いろんな状況が想定されます。


    しかーし! 破局を迎えそうなカップルの会話で、涙をこらえながら女性が発した言葉というのですから、彼女が使った「青い鳥」は、幸せの象徴としての「青い鳥」に違いありません。


    するとどういう意味になるでしょう。「青い鳥を探してみない?」といったときには、お互い歩み寄って幸せになるための努力をしてみましょうという提案です。一方、「青い鳥を捜してみない?」の場合には、過去にとってもうまくいっていた時期があって、またあの幸せな日々を取り戻したいという気持ちをうかがい知ることができます。


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    「探す」「捜す」でいろいろな背景を文章に込めるような文芸作品のような使い方が個人的には好きですが、実際には、それが「探す」のか「捜す」のかは本人でないとわからないことがあります。確かに書き言葉ではなく話し言葉の場合、彼女が言ったのは「探す」なのか「捜す」なのか分かりませんよね。


    それで、表記の用例集では、「捜す」は捜査や捜索の意味に限定し、ほかは「探す」を用いることにしています。特殊な場合でない限り、「探す」でOKというわけです。さて、あなたは青い鳥を「探しますか」「捜しますか」

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